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「地域とゆるくつながろうーパラレルキャリアとサードプレイスでつながるー」受講レポート

みなさん、こんにちは!トラ・レポ(トランジションセンターReporter)の禰占です。


7 月 25 日(土)に行われた「地域とゆるくつながろうーパラレルキャリアとサードプレイ

スでつながるー」の講座を受講しましたので、体験レポートさせていただきます。講師は、

法政大学大学院政策創造研究科教授・研究科長の石山恒貴先生です。石山先生は日本におけ

るパラレルキャリア研究の第一人者でいらっしゃいます。


近年大企業においても副業が認められるようになり、パラレルキャリアは話題を集めてい

ます。「パラレルキャリアって、副業と同じじゃないの?何が違うの?」と思われる方は多

いのではないでしょうか。石山先生によれば、パラレルキャリアは副業よりさらに広い概念

と考えられています。経営学の権威として知られるチャールズ・ハンディによれば、人生に

は家事・育児などの家庭ワーク、雇用や自営業などの有給ワーク、ボランティアなどのギフ

ト地域ワーク、社会人の学びなおしなどの学習趣味ワークの4つの領域においてワークが

存在します。この 4 つのワークの中で 2 つ以上の場所に所属し、コミットしていくことを

パラレルキャリアとよぶそうです。パラレルキャリアでは自身が所属し準拠する場所であ

るホームと、いつもは所属していないアウェイの場所を往還することで、ホームでの経験を

アウェイで活かしたり、アウェイでホームにはない刺激や知識を得ることが出来るなど数

多くの利点があります。


またそのようなパラレルキャリアを実践する人が集う基地のような役割を果たすのが、サードプレイスという場所です。サードプレイスとは家庭でも職場でもない居心地の良い第 3

の居場所のことを指します。必ずしも物理的な場所を示すわけではなく、地域の中で気軽に

利用でき、社会的な地位を気にすることなく、人間関係を構築できる場所とされています。

サードプレイスが NPO や PTA といった特定の地域に根差した団体と結びつくと、その地

域の課題を解決するため機能することも多いようです。


私は現在子どもを育てていますが、子どもが乳児のころは孤独を感じることも多く、地域と

のつながりがもっとあればと思うことがありました。また近年は未曽有の災害も多くおき

ており、地域住民のコミュニティが担う役割はますます増加すると考えられます。


そのような状況下でサードプレイスが担う役割は大きく、今後ますますサードプレイスと

して機能する場所が増えてくるのではないかと思われます。

しかし一方で、このようなコミュニティに初めて踏み込むのは人によっては相当な勇気が

いる上、そもそもどこへ行けばいいのかわからない...という問題もあります。そのような個

人的な障壁を取り去るために、人と場所をマッチングする第三者的な組織の役割が新たに

求められるのかもしれません。石山先生貴重なお話ありがとうございました。


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