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自己形成の心理学 -さまざまな私のぶつかりをどう調整して、成長に繋げるか-【OPEN記念講座】

学校法人桐蔭学園 理事長・桐蔭横浜大学 特任教授 

溝上 慎一


【開催日】2019年10月10日(木)

【講座概要】

心理学の講座です。自分の中にいったいどれだけの「私」が住んでいるか、考えてみませんか。人は、夫としての私、親としての私、仕事をする私、親を介護する私、地域に関わる私など、さまざまな「私」をもっています。子どもで勉強と部活の両立がはかれず葛藤するように、ときに「私」同士はぶつかります。調整できれば人は成長しますが、調整できなければ苦しみます。当日は、このような自己探求ワークとそれを説明する学術的説明をおこないます。




【講師経歴】

1970年生まれ。大阪府立茨木高校卒業。神戸大学教育学部卒業、1996年京都大学高等教育教授システム開発センター助手、2000年講師、2003年京都大学高等教育研究開発推進センター准教授。2014年教授を経て、2018年9月に桐蔭学園へ着任。2019年4月より現職。京都大学博士(教育学)。 日本青年心理学会理事、大学教育学会理事、“Journal of Adolescence”Editorial Board委員、学校法人河合塾教育研究開発本部研究顧問、中央教育審議会専門委員、大学の外部評価・AP委員、高校のSGH/SSH指導委員など。 日本青年心理学会学会賞受賞。  専門は、心理学(現代青年期、自己・アイデンティティ形成、自己の分権化)と教育実践研究(学びと成長、アクティブラーニング、学校から仕事・社会へのトランジションなど)。


【著作・作品】

『自己形成の心理学-他者の森をかけ抜けて自己になる』(2008世界思想社、単著)、『現代青年期の心理学-適応から自己形成の時代へ-』(2010有斐閣選書、単著)、『アクティブラーニングと教授学習パラダイムの転換』(2014東信堂、単著)、『アクティブラーニング型授業の基本形と生徒の身体性』(2018東信堂、単著)、『高大接続の本質-「学校と社会をつなぐ調査」から見えてきた課題-』(2018学事出版、編著)など多数。


 

◇ 講座レポート ◇


2019年10月10日、桐蔭学園理事長の溝上慎一による講座が行われました。アクティブラーニングの第一人者ですが、専門は心理学。

講座のタイトルは、「自己形成の心理学」ーさまざまな私のぶつかりをどう調整して、成長に繋げるかー。

まず、参加者は3人のグループごとで自己紹介をしました。どんなことを期待して参加されたのか、目的意識を共有するとぐっと親近感がわきます。


『自己』とは?自己概念・自己意識・アイデンティティに関する演習問題を実際に行ってみると、講義で聞いた内容を自分事にとらえなおすことが出来るので、理解しやすくなります。専門的な内容もありましたが、グループワークをはさむことで参加者の皆さま同士で学びを深め合い、熱心にお話しされているグループが多くみられました。


◇ 参加者アンケートより ◇

・学術的なのに大変わかりやすく、とても脳が活性化されるのを感じました。わかりそうでわかりきれない難しい内容であることも、会の終了後も思考が止まらず、楽しさが続いています。もう少し思考を深め、また議論したいと思いました。まったく異なる所属の方たちとお話しできたのも刺激になりました。本当にありがとうございました。(会社員・30代女性)


・抽象度が高い領域だったと思いますが、具体的なワーク

ショップもあり、私生活との接続も見越したリフレクションが組み込まれていました。これは、具体と抽象を行き来できるハイレベルな講義であったと思います。なぜなら、真理を理解されていないと、具体と抽象を行き来できないと思うからです。(自営業/自由業・40代男性)




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